工藤嘉公助教が筆頭著者の論文「Trans-pulmonary echocardiography as a guide for device closure of patent ductus arteriosus」がCatheterization and Cardiovascular Intervention(IF=2.396)に掲載されました。
現行の動脈管開存のカテーテル治療の際には、大動脈造影による術前検査で形態評価を行うが、成人など大きな血管では動脈管がうまく見えないことも多く、実際のデバイス留置中のデバイスと血管の関係を見る画像モニタリングツールはありませんでした。工藤嘉公助教らは7人の体重15kg以上の患者さんに対して心腔内エコーカテーテルを肺動脈内に挿入し、動脈管開存の治療中の画像モニタリングする基本断面として、主肺動脈断面と左肺動脈断面を開発しました。主肺動脈断面では、経胸壁エコーの大動脈短軸断面と同様の断面を作ることができました。左肺動脈断面では動脈管の長軸像が描出され、カテーテル治療のすべての過程をモニターすることができました。造影剤の減量や透視時間の短縮に寄与でき、腎機能不全のある高齢者などでは非常に有用であると考えます。