9月9〜11日、須田憲治准教授が、新しい心臓カテーテルデバイスの研修でベトナム・ホーチミンに行ってきました。
9月9日21時の福岡発、羽田経由の飛行機で、9月10日にベトナム・ホーチミンの早朝に到着。23時過ぎにベトナム・ホーチミンを出て、
9月11日の早朝に羽田に着くという、0泊3日(2機中泊)という弾丸ツアーです。
ベトナムホーチミン第1小児病院で、Do Nguyen Tin先生の元で、新しく本邦に導入される心房中隔欠損閉鎖栓のプロクタリングを受けてきました。これもデバイスラグのため、日本に入っていないデバイスの技術習得に、我々は近隣のアジア諸国に行くことになります。ホーチミン第1小児病院は1500床の巨大な小児病院で、ベトナム国民8000万人の南半分の子供達の心臓病を治療する病院です。朝から6人の子供さんの治療が次々と行われました。僕は3人の1歳台の心房中隔欠損症の患者さんの治療を行いました。このうち2人はすでに3ヵ月くらいの時に動脈管開存を治療されていました。手術死亡率が高いこの国ではカテーテル治療が唯一の治療法であり、Tin先生はそれこそ朝から晩まで一日中カテーテル治療をされていて、年間1000人の患者さんを治療されるそうです。こういったアジアの国の医療状況は、我々の現在の医療の妥当性を再考させるところもあり、大きなデータとして発表されれば、我々のpracticeを変更させるインパクトがあると思います。