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2014-07-28
西村美穂助教が筆頭著者の論文、「Meralgia Paresthetica as a Presentation of Acute Appendicitis in a Girl with Acute Lymphoblastic Leukemia」が、Journal of Pediatric Hematology/Oncology(IF=0.973)にアクセプトされました。
フィラデルフィア染色体陽性の急性リンパ性白血病の7歳女児。寛解導入療法中に発熱性好中球減少症を繰り返し、抗菌薬投与を行い改善を認めていた。発熱時に右下肢痛を訴えることがあったが、原因は不明であった。不明熱精査及び造血幹細胞移植前にスクリーニングで行った腹部CTで、虫垂炎の所見を認めた。経過中、虫垂炎に典型的な腹痛はなく、繰り返す発熱と右大腿外側から膝にかけての疼痛・異常感覚(触れられると嫌がる)のみであった。下肢の疼痛・異常感覚は、虫垂炎による腸腰筋膿瘍で知覚異常性大腿神経痛をきたしていたと思われた。化学療法中や免疫抑制状態の患者において、虫垂炎は典型的な症状を認めず診断に苦慮することも少なくない。繰り返す発熱に下肢痛を認めた場合は腸腰筋膿瘍を疑い、CTやエコー等腹部画像検査をする必要がある。