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2020-10-10
小児循環器医が治療対象とする患者様は、未熟児新生児医療の進歩とともに拡充が進んでいます。
久留米大学小児科では、体重1kg 台の未熟児の肺動脈弁狭窄症の治療に成功しております。動脈管開存症の治療に関しては、2009年に本邦に導入されたアンプラッツアー動脈管閉鎖栓(ADO) に加えて、昨年と今年新しい閉鎖栓ADO-ⅡとPiccoloが保険承認されました。
ADO-Ⅱは体重2.5kg の患者様を対象とし、Piccoloはなんと体重750g 以上の患者様を対象としています。患者様の動脈管の形態や体格に合わせてこれらの閉鎖栓を使い分けることで、いよいよ本邦でも未熟児の経皮的動脈管閉鎖術が現実のものとなりつつあります。
当院ではすでにPiccoloを用いて、体重2kg台の新生児の動脈管閉鎖術に成功しております。その他の先天性心血管病を含めお困りの症例がございましたら、循環器専門外来までお気軽にご相談下さい。